部門のご案内
医療安全管理室
患者様が安心して医療を受けていただくためには、医療の安全性を高め、医療事故の予防・再発防止に努めることが重要です。加納総合病院では以下のような指針をもとに、医療の質の向上、および当院の基本理念「患者様中心の医療の実践」を実現するために活動しています。
医療安全の指針
- 「人はミスをするものだ」という前提に立ち、それを誘発しない環境や、患者様の障害に発展しない体制作りに努めます。
- 全職員は、発生した事故はもちろん、ヒヤッとした・ハッとした体験を報告し、その対応策を検討することによって、適切に対応でできる能力を養います。
- 医療事故が発生した際、患者様に対しては医療上最善の処置を行うとともに、迅速な報告と対応を行い、状況の悪化に直ちに対応できる体制を整備します。
- 医療事故の分析に際しては、当事者の責任を追及するのではなく、「何が問題であるか」「なぜ、起きたのか」に視点を置いてその原因や遠因を追究した改善策を立て、事故を繰り返さない対策を講じます。
- 医療に必要な情報を患者様に提供し、十分な説明を行い、診断・治療方針の同意を得た上で診察を実践することで、医療安全文化の醸成を図ります。
医療安全の体制
加納総合病院では、医療安全管理委員会を設置し、各部署の医療安全管理委員(リスクマネジャー)が医療安全推進活動に組織的に取り組んでいます。
医療安全管理室
平成24年12月に医療安全管理室を設けました。医療安全管理者として専従の看護師を配置し、医療安全の推進を図るために活動しています。また、医療機器と医薬品の安全管理責任者等により、組織横断的に医療現場の事故防止に努めています。
- インシデント・アクシデントレポートの集計・分析
インシデント・アクシデントレポートとは、院内で発生した事故、および患者様に影響はなくてもヒヤッとした・ハッとした体験を記入して提出する用紙です。 レポートは医療安全管理室で集計し、委員会において集計結果とともに発生事例の傾向や対策などについて報告します。 - リスクマネジャー会
医療安全管理者が中心となって、毎月4回、リスクマネジャーとともに特に注意を要する事例や繰り返す可能性のある事例などの対策について検討しています。各部署のリスクマネジャーは、策定した対策を医療現場で実施し、安全対策として有効に機能しているか指導・評価します。 - 医療安全研修
毎年2回、全職員を対象に医療事故防止や、事故発生時の対応について研修を行っています。また、新入職員への研修、医療機器の研修なども行っています。 - マニュアル等の作成
医療安全管理対策マニュアルを各部署に配置しています。医療安全管理室は、各種対応指針等の策定を行うとともに定期的にマニュアルを見直し、改定を行っています。 - 医療安全情報の発信
医療現場における事故を防ぐため、患者様やご家族様にご協力いただくよう、外来や病棟にポスターを掲示しています。また、職員には当院だけでなく他院で発生した医療事故情報をもとに、注意喚起や対策の提示を行っています。 - 患者様の相談への対応
患者様やそのご家族様からの苦情及び相談については、医療相談窓口を設置し、苦情・相談に対応しています。
患者様へのお願い
医療は、患者様と医療者の共同作業です。当院の基本理念「患者様中心の医療の実践」を行うためには、病院を利用されている患者様・ご家族様のご理解ご協力が必要です。患者様のお名前、検査の部位や薬など、医療者と一緒に「確認」をお願いします。診療中、不安に思ったことや疑問点がありましたらお尋ね下さい。安全で安心な医療のためにご協力をお願いします。