形成外科
診療内容
「形成外科ってどんな病気を扱っているの?」と思われている方も多いかもしれません。
形成外科は、例えば「心臓血管外科」などのように、特定の臓器を対象にした外科ではありません。「熱傷(やけど)」「中々治らない傷」「醜い傷跡をきれいにしたい」など、体表面のいたるところを扱う、いわば「『傷・傷跡』治療の専門家」です。
当科では下記疾患に対して治療を行っておりますので、お気軽にご相談ください。
当科で扱う疾患
1. 皮膚のできもの・ほくろ・皮下腫瘍
皮膚のできものには多くの種類があります。粉瘤・脂肪種・ほくろなどの良性のものから、悪性を疑うものまで様々です。当科では手術以外にもCO2レーザーなども積極的に用いて治療を行っています。
2. 顔面骨折・顔面外傷
顔面の骨折やけがは、見た目に直結することから形成外科で扱います。骨折を伴うと、場合によっては物が二重に見えたり、口が開きにくくなったり、皮膚がしびれたりなどの症状が伴います。これらは手術により改善する可能性があります。
また、顔のけがについては、初めに行う処置でその後の傷跡の状態が大きく変わります。「できるだけきれいに治したい」「救急病院で縫ってもらったけれど心配」などございましたら、受傷後早目に当科を受診してください。
3. 傷跡・傷のひきつれ・ケロイド
傷跡には、「治った直後」から「数ヶ月以上経過した傷」など様々な状態がありますが、どのようにケアするかで大きく状態が変化します。
特に、「けがや手術後の傷跡がひきつれている」「膨らんでいる」「かゆみ・痛みがある」などの状態でお困りの方は治療できる可能性がありますので当科へぜひご相談ください。
4. 熱傷(やけど)
熱傷(やけど)は、お湯・油・炎・蒸気などの熱い液体や気体に触れることによって受傷します。熱傷した場合は、すぐに流水で30分以上冷やしてから当科を受診してください。最初にどれだけ冷やすことができたかで、その後の悪化の度合いが決まります。
特に、冬の時期は、電気アンカや湯たんぽを長時間当ててしまうことで起こる低温熱傷が多くなります。最初は赤くなったり、水疱ができる程度ですが、数週間かけてゆっくりと皮膚が壊死していくことがあるため注意が必要です。
また、熱傷には大きく分けて3段階の程度があり、各段階によって治療方法が大きく変わってきます(時には手術が必要になることもあります)。
このように、熱傷には専門知識が必要な場合もございますので、軽傷だと決めつけずに病院を受診していただくことをおすすめします。
5. 眼瞼下垂・逆まつげ
コンタクトや加齢によって眼の皮膚がたるんだり、眼を開ける筋肉が薄くなることで目が開けにくくなり、物が見えにくくなる病気を眼瞼下垂といいます。手術が適応になる可能性がございますので、症状の気になる方は一度当科へご相談ください。
6. 陥入爪
色々な原因で爪が巻いてしまって皮膚に当たり、傷になってしまう場合があります。ひどい場合はその傷跡が感染し、痛みが強くなる場合があります。当科ではフェノール法による陥入爪の治療を施行しています。陥入爪でお悩みの方は一度当科へご相談ください。
7. その他
動物咬傷、刺し傷(枝・釘など)、床ずれ(褥瘡)、下肢潰瘍などの治療も行っております。
自費診療
しみ
当科では、Qスイッチアレクサンドライトレーザーによるしみ治療を行っています。このレーザーは、黒色のしみを薄くするのに良い効果を発揮します。一度ご相談ください。
こんな時はご相談下さい
当科では、レーザー治療(しみ・そばかす・脱毛)を行っております。
受付終了後、専門医によるカウンセリング(初診)を行い、治療に関して詳しく説明させていただきます。十分にインフォームド・コンセントを行い、納得された上で治療を始めさせていただきます。
※初・再診料および投薬料等は別途必要です。
※費用は健康保険適応外のため自己負担となります。
ドクター紹介
医長 / 宇根 千尋(うね ちひろ)
- 日本形成外科学会 専門医