危険予知トレーニングを行いました
2019年8月22日 研修
全職員を対象としたリスクマネジメント研修として、危険予知トレーニングを行ないました。
危険予知トレーニングとは、職場や作業場面に潜む危険要因(問題点)とそれが引き起こす現象(事故等)を職員間で話し合い、そういった場面が発生する前に解決させるための訓練です。
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次の2枚の写真をもとに行ないました。
写真の中に潜む問題個所やそれによって起こる可能性がある事故を想像してみてください。


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数人ずつの小グループを作り、話し合いを行ないます。




話し合った結果見つかった危険要因・それによって起こる可能性のある事故を書き出し、それらが発生しない為の対策を練ります。


最後にグループごとに発表をし、情報を共有しました。
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さて、皆さまにはいくつ危険な個所が見つかりましたでしょうか?
研修の際に指摘のあった個所は主に以下のものです。
まず1枚目の写真では、左側から

- ①椅子が飛び出ている … そばを歩行した際に引っかかって転倒等の危険がある
- ②歩行器の向きが逆 … 椅子に座った方が使うのであれば、向きを直す必要がありその際に転倒等の危険がある
- ③歩行器のブレーキがかかっていない … 触れた際に歩行器が動き転倒する危険がある
- ④机の側面の保護剤に割れ・剥がれがある … 不意の怪我や滑って転倒等の危険がある
- ⑤床に落ちたティッシュ … 踏んで滑る・拾おうとして転倒の危険がある
- ⑥床にこぼれたお茶 … 踏んで滑る・拭こうとして転倒の危険がある
- ⑦車椅子のフットレスト(足置き)が下がっている … 足置きを踏んだり引っかかることで転倒等の危険がある
- ⑧中途半端な位置に車椅子がある … 座るために車椅子を動かそうとして転倒等の危険がある
- ⑨車椅子のブレーキがかかっていない … 触れた際に車椅子が動き転倒の危険がある
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続いて2枚目の写真では、

- ①背もたれのない椅子がある … 利用者様が座ろうとして転倒の危険がある
- ②机の上にハサミ等の文具用品がある … 怪我をする等の危険がある
- ③机の上にコップがある … 誤飲や引っかかってこぼすなどの危険がある
- ④移動式テーブルのブレーキがかかっていない … 触れた際にテーブルが動き転倒の危険がある
- ⑤机の上にカルテ等書類がある … 個人情報が漏洩の危険がある
- ⑥椅子のひじ掛けや背もたれにタオル等がかかっている … 椅子に座る際に滑るため転倒等の危険がある
- ⑦椅子の座布団の固定紐が緩んでいる … 座る際に座布団がズレて転倒等の危険がある
- ⑧奥のテーブルに洗浄後のガーグルベースンやコップが置いたままになっている … 誰でも触れられるところにあることで衛生が保てず危険がある
等が見つかりました。
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事故が発生する場合、多くはこのように不安全な状態が発端になっています。
このようなトレーニングを重ねることで、一人一人が様々な状況の中に潜む危険要因を察知し、その防止対策を立てられるよう想像力を育てることができます。
少しでも未然に事故を防ぎ、安全を守ることができるよう研修を重ねていきます。