近年、新聞やテレビなどでも「院内感染」という言葉を目にする機会が増えました。それだけ感染症に対する社会的関心が大きくなり、今や院内感染・感染対策は世界的な課題となっております。

　院内感染は全職員が感染対策を確実に行わなければ防げません。100人の職員のうち99人が努力しても、1人がルール違反をすると院内感染は起こってしまいます。

　当院で働く全ての職員が一定以上のレベルで感染対策を実行できるようにシステムの構築・管理をしております。

　救命センターや集中治療室、手術室での経験を活かし、救急で搬送された患者様だけでなく、その家族に対するケアも適切に行いたいと思い、救急看護認定看護師を取得しました。
　当院は、年間約5000件の救急搬送があります。入院や治療して帰宅される患者様とその家族の不安を少しでも軽減できる対応を心掛けています。また、急変はあらゆる場所で起こりえるため、2019年より急変対応チームを立ち上げ、院内の急変対応にも力を注いでいます。
　他職種へのBLS研修や各部署のOn　the　Job　Trainingへの参加、ALS研修を実施しています。チームとして、一人でも多くの患者様とその家族によりよい看護を提供していきたと思います。

　2020年の65歳以上の高齢者の認知症有病率は16.7%と言われており、高齢化の進展とともに認知症のある患者様の入院も増えています。当院では入院する認知症のある患者様へのケア向上のために平成29年より認知症ケアチームが形成されました。

　令和2年度より認知症看護認定看護師として配属となり、患者様が落ち着いて治療を受け療養できるよう、現場の看護師の相談に応じています。

　認知症があってもその患者様に応じた質の高い医療と看護が提供できる病院を目指し職員一丸となって日々取り組んでいます。